オールブラックス、オーストラリアに快勝、ブレディスローカップは今年もニュージーランドに

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絶えない集中力、強力なディフェンスそして相手にどんなチャンスも与えないという強い姿勢で臨んだオールブラックスは、16年ぶりのブレディスローカップ奪回を目指したワラビーズを圧倒的な強さで退けました。スティーブ・ハンセン監督にとってはオールブラックスのコーチとして迎えたテストマッチ100回目を記念する試合となり、勝利は何よりのお祝いとなりました。

イーデン・パークで開催された試合で、かつブレディスローカップでオーストラリアが無得点だったのは、2012年以来となりました。

前週の敗戦から変貌を遂げたオールブラックスは、前半最初の20分を辛抱強く戦い、オーストラリアが自信を失っていくところに利を得て、徐々に優位に立っていきました。後半には得点がもっと増えるかもしれないという期待がありましたが、オールブラックスは控え選手を起用し、プレーのチャンスを与えました。

選手選抜を担うセレクターは右プロップのネポ・ラウララに信頼を置いています。彼はスクラムを通じてプレッシャーをかけ、その理由を見事に証明して見せました。前半最後の20分には8人のところ7人となったスクラムでもオーストラリアを後退させるほどの力がありました。またスクラムだけでなくラウララはボールを手に全力で走りました。

ロックのサム・ホワイトロックは前週の不甲斐ないプレーによるコーチ陣からの重圧を感じていましたが、見事なプレーを見せ、フッカーのデイン・コールズはオープンスペースでの力強いタックルを仕掛けました。

フランカーのアーディ・サヴェアとサム・ケインがブレイクダウンで激しい争奪戦を繰り広げ、キャプテンのキーラン・リードと共にディフェンスにて奮闘しました。前週では有効だったオーストラリアのパス攻撃はオールブラックスの素晴らしいディフェンスに阻まれました。

後半再開のキックでボールが10メートルラインを超える前にオーストラリア選手がボールを触りましたが、レフリー、ヤコ・ペイパーによる誤審でオーストラリアのスクラムとなりました。しかし、オールブラックスはこれで気が抜けることもなく、この後半最初のスクラムで前半のように攻め続けました。

今試合ではオールブラックスの戦略が良かった上に、異なる様々なアプローチを仕掛けたことによるプレッシャーでオーストラリアは調子が崩れてしまいました。ワラビーズにチャンスを与えないという固い決意のもと、オールブラックスのタックル成功率は88%にも上り、オーストラリアに一度も決定的なチャンスを与えませんでした。

試合の最初に強固なディフェンスを見せたオールブラックスは、ワラビーズがパースで得たようなチャンスを与えることなく、激しく抗戦しました。前半終了間際、頭部へのハイタックルにより14人となったものの、オールブラックスは優勢を保ち、ここでもまたオーストラリアにチャンスを与えませんでした。

前半28分にはオールブラックスに突破のチャンスが訪れます。ウイング、ジョージ・ブリッジにタックルを受けたワラビーズのフルバック、カートリー・ビールのパスが後ろに流れ、ウイング、リース・ホッジはコントロールを失います。そこでモウンガがすぐにボールを拾い、40メートルを走ってトライを決めました。

ワラビーズのスタンドオフ、クリスチャン・リアリーファノはすでにペナルティゴールを2回ミスしていましたが、3分後、またしてもフィールド中央からの比較的簡単なキックを失敗してしまいました。

フルバック、ボウデン・バレットは次の動きを決断するための時間を十分に持てたようでした。俊足を生かし左ウイングに向かって全速で走り、ウイングのブリッジに走るスペースができたタイミングでボールをパスしました。サイドライン際でディフェンスを交わしたブリッジはハーフバック内側に走りこんできたスクラムハーフ、アーロン・スミスにパスを送り、オールブラックスに2つ目のトライをもたらしました。

フランカー、サム・ケインが見事なジャッカルをみせブレイクダウンの成功となったのですが、直後フッカー、デイン・コールズが揉めあったため、ペナルティーを受けてしまいました。コールズはレフリーから冷静になるよう警告を受けましたが、続くラインアウトからオーストラリアを押し込んでいた際に、ボールを持っていないスクラムハーフのニック・ホワイトに対するタックルでコールズはまた違反を取られました。

この押し込みによりニュージーランドはペナルティチャンスを与えられましたが、ビデオ判定により、この判定はくつがえされ、コールズはイエローカードを受けました。

コールズが戻ってから、相手ゴールポストの前でスクラムを組んだオールブラックスはナンバー8のポジションにいたアーディ・サヴェアが横へ走り、内側からサポートに来ていたキーラン・リードへパスしました。

ラックからのボールはセンターのサニー・ビル・ウィリアムズへ送られ、そのままの勢いで突進した彼は45分にトライに成功しました。

控え選手との入れ替えがひと段落した後、66分にはオールブラックスが再度得点を入れました。フルバックとして入れ替わったジョーディ・バレットのキックしたボールをセヴ・リースがそのままキック、他選手を振り切って走り、トライを挙げました。

試合終了まで3分となった時、オーストラリア陣地22メートル付近でサヴェアがボールを奪い、ブリッジがトライするチャンスを作りだしました。その結果、36-0でオールブラックスが勝利を収めました。

得点者:

ニュージーランド 36 (トライ - リッチー・モウンガ、アーロン・スミス、サニー・ビル・ウィリアムズ、セヴ・リース、ジョージ・ブリッジ、コンバージョン - モウンガ(3)、ボウデン・バレット(1)、ペナルティ - モウンガ(1)

オーストラリア 0

ハーフタイム:17-0

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